書評？いえ読書ログ

バイクの設計や挙動について、技術的・力学的に解説した本

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バイクって、トラクションとかリアステアとか、ワケわかんねえ専門用語が妙に多くて、ちゃんと学ぼうとすると実にやりにくい。いい加減と未整理が渦巻く情報の海を、独力で泳ぐことを強いられるのだ。
ちゃんとしたテキストが欲しいなあ・・・という、特に理科系で数式に馴染みのあるキミには、ヒントになる本かも知れない。

数式を用いて論理的に解説してくれること自体、このギョーカイでは珍しいんだけど、内容的にはそれほど突っ込んでいない。まあ勘のいいキミなら、自分で少し考えれば思いつく程度だ。
実務的に、即役立つほどの一般化・具体化がされているわけでもないので、例えばここに書いてある式を実際に解いたからって、何かが作れたり、できるようになったりするわけではないだろう。
どちらかというと、普段バイクに乗りつつ感じているあれこれを、項目別に整理して、美しく見せてくれる、といった効用が大きいように思える。知識のベースとして。

決して実用的ではないものの、その辺のテキトーなノウハウ・乗り方本のように、真面目なアナタをイッパツ騙してむしっちゃおう、という悪意はないので、その意味では安心だ。


Amazonはこちら（洋書）
もう絶版なんかな。
Motorcycle Design and Technology (Motorbooks Workshop)

和書も出ているようだ
モーターサイクルの設計と技術