Whatever Happened to the British Motorcycle Industry?2011/05/07 14:48



在りし日のイギリス二輪産業の内幕を描く

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実際に、イギリスで二輪産業に長く携わった著者が、その隆盛から没落に至る様子を、内側からの目線で描いている。どちらかというと経営/マネージメントの話で、技術的なお話は、あまりない。
年代的には、1920年代の歴史的な初期に触れる所から始まって、1970年代の終焉期までをカバーしている。

英国の製造産業で、この時期に没落したのは二輪だけではないし、没落に対して何かしら明確な理由がはっきりと記されている訳ではない。内側から見た風景、というか「だから言ったのに、も〜」的な愚痴とも読めなくもない内容だ。(エドワード ターナー辺りの重鎮も頻出するのだが、著者とはあまりそりが合わなかったらしい。)なので、ビジネス書として教訓じみた内容を読み取るのも難しそうだ。著者の目に映る情景の描写として、何が起きたのか、の記述が淡々と続く。

二輪産業の歴史のお勉強として考えると、年代的には、以前取り上げた  「オートバイの歴史」  と同時期〜後で、メイン(?)の没落期は  「Kawasaki Z1開発物語」  の「裏」にあたる。日本側の目から見た、これらの資料の裏打ちとして、時系列を合わせて読むと、視点の違いが面白く読めるかもしれない。

しかし、何だかイギリス人の英語は読みづらい。多分、普通の日本人であるワタクシなんぞが触れるのは、もはや英語ではなく、米語の方が多いからだろうか。


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私が買ったのは随分前だが。安くなってるよね洋書は!。
Whatever Happened to the British Motorcycle Industry?: The Classic Inside Story of Its Rise and Fall

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