書評？いえ読書ログ

バイクのメカ用語について、項目別にまとめて解説した本

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私のような「古いオッサン」としては、今さら、この手の本は必要ないだろう、とナメていたのだが。

手に取って見てみると、多岐に渡る内容を、項目別にきちんとまとめてある。記述はわかりやすく、辞書的にも、備忘録の様にも読むことができる。

用語の説明をするだけではなく、その調整はこうやるものですよ、のような一般的な整備テクも一言添えてある。
これが結構、参考になる。
この「古いオッサン」も、「へえー」ボタンを何回か押した。
（古株などと言ったって、大概はただの耳学問、成り行き任せの独学だ。間違いや穴はあるものだ、と改めて認識した次第。）

例えば、ヘインズのような、特定の車種に特化した「メンテ本」の類は、構造をあらかじめ学ぶ時には便利なのだが（作業の手順を前もって想定できる）、実際に手をどう動かすか、実地の作業に慣れが足りない場合には、敷居が高くて馴染みにくい。本書は、そこに至るまでの、より基礎的な知識を、断片に分けて、整理分類して、提供してくれる。特に、バイクの調整、整備、修理などを自分でやろう、という人には有益だろう。

2005年の刊だが、まだキャブレター周りの記述も豊富だ。ちょっと古めのキャブ車を、なるべく自分で手をかけて乗ろう、という人にも役立つと思う。


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残念ながら山海堂なので、古本のみです。
知りたいことがすぐにわかるバイクのメカ知識222―Q&Aでメカとメンテの疑問を一発解決 (Sankaido motor books―2 wheels)