「図解雑学 バイクの不思議」2011/10/23 11:30



バイクのメカニズムなどを、広範に平易に解説する

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表題を見て、バイクのどんな「不思議」を解説してくれるのかと、期待して手に取ったのだが。
・・・ただのメカの解説書でした!。(沈)

バイクの車体、エンジン、補器などのメカニズムを中心に、乗り方や歴史なども、項目に分けて解説している。
どちらかというとビギナー向けの解説書で、当サイトをご覧になるような、ベテランの皆さまには「今さら」な内容かと思う。

とはいえ、旧車から電子機器満載の新型、変わった構造の外車(BMWやGuzziなど)まで、満遍なく網羅している。刊行は2008年と比較的新しくて、ETCや電動バイクまで取り上げられている。 私がいつぞや書いた電動バイク の、インホイールモーターのカットモデルの写真まであった。(正確には後継車だが、モーターの構造は同じ。)

この手の、初心者向けの本というと、書く方も素人、かつ やっつけ仕事で、むちゃくちゃなものも少なくない。(ビギナーはそのまま信じちゃうので、やめてほしいのだが。)その点、本書はウソ偽りもほとんどなく、かなり真面目に書かれている。

ベテランの皆さんも、ああそうだった、といった「備忘録」的な使い方から、実はこうなってたのか、という「今さら訊けない」の類としても使えそうだ。(特に最新の電子制御のあたりとか。)

ちなみに、私の「ふーん」をひとつ挙げると。
最近のワイヤーハーネスは電源を兼ねたLANなので、基本的に修理は効かず、全交換なんだそうだ。
うん。ま言われればそうなんだが・・。

てことは、古くなって微妙に劣化したりすると、再現性のない不定愁訴を呈したりとか?。

・・何だか、電制って、作り手がラクになった効能が主で、ユーザーの利益って、言われるほどでもないんじゃないか?と思ったりしますが。
気のせい?。


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バイクの不思議 (図解雑学)

コメント

_ moped ― 2011/10/29 18:50

まいどです。

>最近のワイヤーハーネスは電源を兼ねたLANなので、基本的に修理は効かず、全交換なんだそうだ。

車載のLANだと、ツイストペア+シールド線だったりするので、基本的に修理は効かないというか、手間がかかります。

あえて修理するなら、束になったハーネスの外側に、新しい線を這わせて、旧い線をそのままにして、使わないという方法(束から外すのが面倒なので)もあります。これは、新しい線を這わせ易い場合には選択できる方法です。

だったら、丸ごと交換の方が安くて、早いかも知れませんね。(笑)

なので、ハーネスの修理方法は、時間とコストの妥協点で選択されます。

_ ombra ― 2011/10/29 21:54

毎度です。

ことがデジタル通信なので、一定の規格というか前提の元になされるので、その基準を超えた場合、まっとうに見えないので「おまえ、誰?」(つながらない)となりかねないな、と技術的には納得できるのですが。

高度に集積された、高機能なシステム。
でも、使い捨て。

私たちの愛機は、ハーネスが不具合を起こしても、単純なバイパス加工などで、容易に、かつ完全に息を吹き返しますね。

そうやって、ユーザーは、延々とこの機体を、使い続けることができます。

それは、価値だと思うのです。

高機能使い捨ての「最新型」と、どちらが勝っているのだろう。

どうにも納得できないコアが、残るのですが・・・。

研究を続けましょう。

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