読書ログ 世界一の考え方 ― 2017/02/12 07:13
本田技研からF1のレース界に転進した著者による「仕事論」である。表題は、世界一のレースであるF1における仕事上の考え方、といったニュアンスのようだ。
Amazonのレビューが悪くなかったので、期待したのだが。大した事がなかった。
著者は、自分の経験と、そこから得られた教訓のようなものを、至極真面目に紹介してくれているが。特に真新しいものではなかった。
本書の主な題目の一つは、国外で仕事をする際の苦労だ。日本に居たときは必要のない類の、覚悟や刮目といった話だ。
しかし今や、この著者の当時よりも、国外で働く人は増えているし、近隣諸国とのイザコザも増えているので、「異質な外国」を意識している人は少なくないだろう。そこへ来て、この本書の内容は「今さら感」が否めない。
2014年の刊と、さして古くはないのだが。一般的な仕事論やマネージメント論、ビジネス論として読むにも無理がある。(もっといい本はたくさんある。)
F1を始めとしたレース界の裏側まで知りたいというマニアや、メーカーとしてのホンダが好きな人には好まれる本かもしれない。
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世界一の考え方
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