14歳の君へ ― 2020/09/12 06:57
著名な著者の、有名な本だ。
一時期、あちこちの書評や書店の店頭で、見かけた気がする。
宅の息子(高校生、ほぼゲーム中毒、文章読解力ほぼゼロかマイナス)にでも読ませようと思ったのだが。
少し、難しくないだろうか?
何というか、伝わる人にしか伝わらないタイプの文章、
言い換えると、
ここに書いてあることが、既にある程度は胸中にある場合に、それを呼び起こすタイプの文章
であって、
予備知識がない人、興味や関心がない人には、やはり、響きようがない、
そういった文章に思われた。
内容に、おお、そうだったのか!のような新鮮味も、ほとんどなかったから、なおさらだ。
多分、著者と同じような鬱屈を心中に秘めている若者を開放する役目は、果たすだろうとは思われるのだが。
日本の教育は、そういった、真っ当な感性を育てることを、放棄どころか、抑圧して久しい。
(先生に従うこと、先生の言うことの正確な復唱を、もっぱら求められ、それができた順に成績が付く仕組み。ちなみに、社会に出た後も、「先生」を「親」や「上司」に挿げ替えて、延々と続く。)
若人に哲学を語ることの難しさには、十分に、思いをはせることができたが。
一読して、図書館には、そのまま返した。
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14歳の君へ 池田晶子
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