バイクの本 「Vincent Motorcycles: The Complete Story 」2012/07/29 09:23



先々週だったか、Vespaを書こうと思って、それ関係の本を取り上げたような気がするが。
何故か、話が英車に流れちゃってて。続いておりますが。

「古新聞を読んでも知識は増えない」シリーズ(?違ったかな?)、続き。

昔、知り合いに、Velocetteをお持ちの方がいらして。
「やっぱり、Veloがいいんだよ」と仰っていた。

このニュアンスがわからなくて。
微妙に・・・くやしい。

トラやノートンあたりのメジャーどころや、シブ目のダグラスやHRD、走る宝石?エンフィールド。それらをさておき、なにゆえベロで在らせられしか?。

この本はVincentなので、別物ですが。
例として。

こんなのを読んだところで ・・・・

苦労したんだなー、とか、

カネかかってんなー、とか、

当時は先進だったんだろうなー、とか、
きれいな工場ですな。

まあ、そんなことは、おぼろげながら、わかるのだが。

これ、今、乗ったら、どんなんなん?というのは、わからない。

こっちのが頑丈だとか、ブレーキが効くとか、そんな瑣末な情報はポツパラある。しかし、実際に乗ってみてどうよ?の肝心なところは、やっぱり、わからない。

YouTubeあたりで、実車が動くのを見ても、音とか雰囲気とか、何~となくしかわからないし。(昔の機体なので、動特性が傍から見えるほど、速度が高くない?こともあるのかな。)

きっと、乗ってみれば、それなりの良さはあるのだろう。
とは思うのだけれど。

値段も高いし、維持も大変そう。
今の日本の公道で許される性能か?というのも微妙そうに思える。

実際に、このテのをお楽しみ遊ばしている方々といえば、比較的おカネにもお時間にも余裕のある年かさの方が多くて、サーキットでのイベントに合わせて整備して、何周か乗って満足~、といったパターンが多いようにも。機体をじっくり乗り込むことはもとより、身近に置いてキッチリ使い込んでみる、なんてありえないだろう。

機体を選ぶにしても、調べに調べて待って選んで、という「一番楽しい時間」を過ごすわけではなくて。仲間うちで回したり、いつもの店の出物をそのまま、という感じがほとんどではなかろうか。
思い入れとか、嬉しさなんかはもとより、それ、乗ってみてどうなの?という「実像」がほとんど伝わってこないのも、宜なるかな、なのだろう。

いろいろ悩んで身銭を切って、キッチリ乗って、感じて、考えて・・・というプロセスをちゃんと踏まないと、「やっぱVelocetteなんだよ」なんかは、言えるようにならないのだ。きっと。

まあ、「やっぱGuzzi だよな」ってのも、今や、大して変らんかもしれんのだけれど。


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Vincent Motorcycles: The Complete Story (Crowood Motoclassics)
※ Vincentですよ。Velocetteではなくて。


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