◆ (新書) 楽器の科学 美しい音色を生み出す「構造」と「しくみ」 ― 2023/12/31 06:47
「人が音をどう捉えているのか」を主に記述し、「それに楽器がどう配慮しているか」を知識ベースで、その下層に配置する。そういう構成の本だ。
基本、人が耳で感じているものの正体、例えば、倍音とは何か、音色は倍音の組み合わせで造られる、といったお話だ。
楽器は、それを実現するための道具だから、それに配慮された構造を持つ。本書の題名からして、その詳細を期待してしまうが、そちらは補助的に語られるに留まる。世界中のありとあらゆるタイプの楽器を同列に扱うので、ここの記述が限定的になるのは仕方ない。
なので、本書を理解したとしても、よい楽器が作れるようになるわけではない。
ただ、知識ベースでは知っておいて損はないし、プロレベルなら必須の知識だ。
ルシアーやビルダーのみならず、音楽家と、音楽愛好家にとって、広く読まれるべき本だろう。
基本的な科学的な知識を、広く浅くお安く提供してくれるという意味で、本書は、由緒正しいブルーバックスだ。
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楽器の科学 美しい音色を生み出す「構造」と「しくみ」 (ブルーバックス) 新書 – 2022/4/14
基本、人が耳で感じているものの正体、例えば、倍音とは何か、音色は倍音の組み合わせで造られる、といったお話だ。
楽器は、それを実現するための道具だから、それに配慮された構造を持つ。本書の題名からして、その詳細を期待してしまうが、そちらは補助的に語られるに留まる。世界中のありとあらゆるタイプの楽器を同列に扱うので、ここの記述が限定的になるのは仕方ない。
なので、本書を理解したとしても、よい楽器が作れるようになるわけではない。
ただ、知識ベースでは知っておいて損はないし、プロレベルなら必須の知識だ。
ルシアーやビルダーのみならず、音楽家と、音楽愛好家にとって、広く読まれるべき本だろう。
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