読書ログ 「エリア51」 ― 2012/09/15 06:46
USAの秘密基地、エリア51の真実を暴く
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アメリカ合衆国の砂漠地帯に、エリア何番という秘密基地が複数あって、なんや怪しい活動をいろいろやっているらしい。本書は、その中でもとびきり怪しい(?)エリア51の活動の詳細をレポートした書である。
レポート?。ルポタージュ?。
いや。
もっともらしいゴシックと、怪しいレポートの境目、と言った所かと思う。
信憑性は云々しない。
これは、そういう本ではない。
読書として、楽しめればそれでいい。そういう本だと思う。
いきなり驚くのは、これは、合衆国の「原子力村」の話でもあるのだ。
と言っても、発電所、ではなく、爆弾の方の「原子力」だが。
先の大戦中、原爆の開発は、軍のあらかたも、議会すら知らない、トップシークレットだった。
軍事機密どころではない。国家機密だったのだ。
誰にも知られることなく、巨額の予算を使い、破滅を作り出す者達。
その特権は、戦後も維持され、好き勝手をやって来た。(らしい。)
その活動の、詳細なルポ(?)が続く。
小さな辞書くらいのサイズの本で、厚さも期待を裏切らない、500頁超えである。
官僚が、エンジニアが、政治家が、もてあそんできた、技術と罪の数々。
何となく、割れた原発を眺めるのと同じような、感慨があった。
歴史は、終わりなどせず、続いているのだ。
たぶん今も、こんな風に。
綿々と。飄々と。
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エリア51 世界でもっとも有名な秘密基地の真実 (ヒストリカル・スタディーズ)
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