読書ログ 「流れとかたち」 ― 2013/12/21 06:20
仕事が「流れ」なくて、イラついたことは無いだろうか。
特に、若い頃とか。
・・・スンナリ流れれば、ずいぶんいい仕事になるのに。
で、いざ、その流れを段取る立場(マネージャー)になり、
障害になっていたと思しき諸事情をも見回せる視界を手に入れ、
その結果、
皆それぞれ都合があり、
かつての自分と同じような、理想や工夫や都合があってのことかと、
理解するにつれ、
ただの調整役に丸まって行ってしまう。
そうやって、歳を取る。
当初の、若い情熱は、忘れてしまい。
うん。
今でも、道が流れずにイラつくことは多いが。(笑)
流れは、自己整合的に、いわば、勝手にできて行く。
ポテンシャルの低い方(負荷が小さい方)に収束するようにできている。
(バイクの前輪のように。)
その現象を、逆方向、
つまり、
できた流れの様式から、その法則をさかのぼろうとした本にも思える。
それにより、既存の定説や学説が作る壁?しきい?を、
ぶち壊そうとしたようにも。
私は昔、流体力学を学んだことがあり、無次元化(大小の異なる現象が、同じ原理によって起こることの証左)にはなじみがある。だからだろうか、正直、そう破壊的とか、斬新な説のようには思えなかったが。
私が普段、「波長」と言い表しているものと、あまり変わらないことのようにも思えた。
知らない人には、刺激的な読み物かも知れない。
あらゆるもののスケーリングを、
実物とモデルの双方で、
仕事や趣味における、
皆様のデザインに、
活かせていただければ幸いなのだが。
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流れとかたち――万物のデザインを決める新たな物理法則
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