読書ログ 「子供の難問」 ― 2014/03/01 06:00
どこぞの学習塾の機関紙か何かの連載を、おまとめした本だそうだ。
子供が発する素朴な疑問に、哲学の偉い先生方が答えてみる、という体裁を取っている。 しかし、実は質問を設定しているのは子供ではなく、やはり偉い哲学の先生である。
回答の方は、様々だ。真面目に答えようとしているものもあるが、子供相手に、わかりやすく答えようなどとはこれっぽっちも思っていないものもある。
全体的に、大人が読んでも唸らせられるような深い答えはほとんどなくて、ふーん、そういう言い方もあるかな、程度の回答が多い。
少なくとも、哲学の先生ならではの「そう来たか」は、期待しない方がよさそうだ。
疑問への回答という意味でも、「はぐらかした」感じの回答も少なくないので、当初の目的通りに子供に読ませても、役に立ったり、ためになったりするのか、微妙そうに思った。
まあ、哲学つながりでこんなものを読みたがるのは、自分でも哲学したい大人がほとんどだろうから、そういう文脈では、多少の刺激にはなるかもしれない。
私の個人的な感想では、なあんだ、こんなもんかあ・・・だったが。
残念。
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子どもの難問
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