バイクの本なのかな 「巡礼ツーリング」 ― 2014/04/06 06:52
著者 樫野和弘
発行 無頼派 1988年
定価 \1000
図書館で、題名借りした。
350ページ程度の、ハードカバーの単行本なのだが。
私小説、といった感じの内容だった。
一身上の理由で東京から大阪に流れて、バイクで雨の中一晩中走って、いろいろ不快だったが昔のオンナを思い出したとか、
バイクで流している時にこんな気に食わないヤツ(小さいバイク)がいたので蹴り飛ばしたとか、
題名の「巡礼ツーリング」だが、要は四国のお遍路をバイクで回ったとか、
そんなことが、うだうだと綴られていた。
どうも、ハードボイルドがお好みのようで、そのようなタッチで書かれている。
暴力的な片岡、とかそんな感じかな。
何でこれを書いたのか、よくわからない。
何かを伝えたい、という意思がまるでないのだ。
自分の感覚や経験に自信があって、それを書くことに価値がある、とはお思いのようだが。
それなら、別に人に読ませる(出版する)必要はない。
何だか、もやもやと気持ちが悪いだけで、残るものは何も無かった。
きっと、すぐに忘れられる本だ。
私も忘れると思う。
ちゃんとした装丁の本だが、定価は妙に安かった。
自費出版だったのだろうか。
Amazonには、ありません。
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