バイクの本 70年代(5) オートバイの整備は難しくない2015/02/22 06:41



昭和54年6月の刊。(1979年)

バイクの整備のいろは、ユーザーが行えるレベルの点検~整備について、紹介した本だ。
「紹介」である。「解説」というほど詳しくはない。

こんな本のニーズが、この当時からあったのか、よくわからない。

GX500、RD50、MR50、GT185などの車両を教材に、写真をふんだんに使いながら、車体各部の整備のやり方を説明している。

しかし、その説明が、端的に「構造がこうだから、こう扱うんですよ」というだけで、具体的に、どうやればOK、どうなれば完了、といった指針は、ほとんど示されない。だから、モノの構造や、作業の手順を大まかに学ぶにはいいのだが、実際に手を動かそうとすると戸惑う。多分に教習所的というか、入り口を指し示すだけで、その意味では、表題に偽りはなかった。

ということは、レベルとしては ヘインズの入門書 辺りと変わらないということで、この当時にこんな本が出ていたことは、もう少し評価されてもいいのかもしれないが。

今の我々とって有用な用途としては、旧車のレストアを自分で手がけようとしている人の入門書、といった辺りに限られそうだ。

ただ、それ用には、 もっといい本を後ほど取り上げる ので。そちらをご参照頂いた方がいいだろう。

ちなみに、この著者は、別の本( オートバイの科学―トータルバランスの限界を求めて )も出していて、こちらもまた、別途取り上げる予定だ。


Amazonはこちら

多分、これじゃないかと思うんだが。表紙が違う。
オートバイの整備はむずかしくない (1978年)

同じのがもう一つあるが。解説にカタナやインボードのVTとあるから、80年代?版違いか?
オートバイの整備はむずかしくない

同じ題名で同じナツメ社。これも同じか?1994年版?
バイクの整備はむずかしくない

よくわかりません・・・。


コメント

_ moped ― 2015/02/22 18:16

まいどです。

手書きの看板文字(上手ではない字)みたいな表紙が面白いですね(笑)

クルマ雑誌と比べると、自分のバイクを触る(軽い整備から重いのまで)記事は、バイク雑誌に、いまだにありますが、これはなんでだろうと思うことがあります。

_ ombra ― 2015/02/22 21:43

どうもです~。

> バイク雑誌には、いまだに自分でバイクを触る記事があるのは何でだろうと

(笑) そうですね。
クルマと違って、バイクの方は、メンテ本も含めて、耐えませんね。
たぶん、端的に「売れるから」だとは思うんですが。

きっと・・・

自分でいじれるのがエライ、という文化的価値観が、連綿と受け継がれている?

売り手がボケで、本来あるはずのサポートが得られておらず、仕方なく、自分でいじっている?
または、自分でいじらざるを得ない、古い機体に触りたい人が、いまだに多い?

バイクというメディアが、メカに興味がある類の(今は希少な)善良な若者たちが集まれる、貴重な場になっている?
逆に、買ったもんは自分で直すもんだ、とそんな世間を生きてきた古い人たち(画面が上下に回るテレビの横っツラをひっぱたいて直してた世代)が、戻ってきている?

私自身は、もしやらせてもらえるなら、ROMマップだって書きますけどね!(笑)

メンテの反証というか、カスタムって?の辺りの話も、この後に出てきますので。お楽しみに。
 ( ̄ー ̄)v

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