「世界最速のインディアン」 ― 2011/08/28 05:52
長年、手塩にかけたバイク「インディアン」で、世界スピード記録に挑む男の旅路を描く
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前々回、「インディアン」関連を取り上げて ふと思い出したので、DVDを見返してみた。
ややもすると、陸上競技で疾走するネイティブアメリカンのお話あたりに勘違いされそうなタイトルだが、そうではない。
「インディアン」とは、USAに実在したバイクメーカーの名前である。ずいぶん前につぶれていて、もう名前(と少数の同名モデル)しか存在しない。
この映画は、長年、手塩にかけてチューンナップした、1920年製という古い「インディアン」をたずさえて、ボンネビル・スピードレコードに向かう初老の男の旅路を描いたものだ。バート・マンローという、実在のニュージーランド人を模していて、その好々爺ぶりを、あのアンソニー・ホプキンスが快演している。
この主人公のように、「好きに没入して不安がない方」というのは、何というか、普通とはちょっと違う、考えがいまいち読めないような、「底知れない感じ」がするものだが、その雰囲気がよく出ている。あの、アンソニー・ホプキンスの、ちょっと不気味チックなフレーバーが、いい意味でマッチしているようだ。(笑)
バイクに関する、コアな映画と思ってはいけない。(思わないか普通。)
巷によくある、ロードムービーだ。
話の本筋は、ロードを走るマシンではなく、ロードサイドに展開される人間模様の方にある。
そう思って見る分には、バイク乗りにも「いい映画」だ。
しかし、主人公の人柄は、イイ感じに「バイク乗り」だ。
一人旅。
苦労や障害は絶えない。
でも、単独で、淡々と、楽しげに、目標に向かう。
「思うようにならない」
(誰も、俺の思うようにしてくれない)
そんなのは、男のグチじゃない。
何かやりたいんなら、自分でやれよ。
独力では無理かもしれないが、とにかく、自分でやるんだよ。
ひとつひとつ、ね。
でも、アルミ味のお茶はイヤです。(笑)
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ずいぶん安くなってるなあ・・。(ちと悔しい。)
世界最速のインディアン [DVD]
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