「Classic Images: Isle of Man TT Races」2011/08/14 15:11



マン島TTレースの白黒写真集

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古い時代の、マン島TTの白黒写真集だ。
ずいぶん前に、安さに釣られて買った。(千円くらい?)
でも意外といい感じの写真が多くて、お買い得だった。

個人的には、白黒の写真は結構、好きだ。
写真集も、ぽつぽつ買っている。
昨今の、鮮やかなデジタルカラー写真も、確かに便利でキレイでいいのだが。それって、何を伝えたかったのかを、クリアに見せられるかどうかとは、別の問題のようにも思う。

白黒ならではの「写実性」というのも、確かにあった。
そのくらい、当時の空気が見えているようにも思うのだが。どうだろうか。







モレットさんですな。




V8です。

余談だが、「ダイナミックレンジを最優先した白黒デジカメ(のエコシステム)」なんかがあったら、意外とロングテールになったりしないかな。現像(ソフト)から、プリント(白黒プリンタ)まで、セットになったような。それこそ、昔の「暗室趣味」を、本当にPC上で再現できたら、素敵だと思うのだが。


Amazonですが。
多分、コレじゃないかな・・・。
Classic Images: Isle of Man TT Races

「走れインディアン―甦るヴィンテージバイク」2011/08/20 11:45



古いインディアンを手に入れてから仕上げるまでの、生活の風景をざっくばらんに描く

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刺激は、あまりない。
むしろ、淡々と続く。

初めてのはずなのに、見覚えがある風景が、一定の速度で、流れすぎる。
まるで、ツーリングのように。
・・・人生のように。


フツーにマヌケな中年男が、苦しい生活を何とか送る中で、何故か、古いバイクを手に入れて、乗れるようになるまでを描いている。


なぜ、古いバイクなんだ?。
・・・わからない。

バイクは、ずいぶん前、若いころに乗っていたけど、あまり関係ないような気がする。

強いて言えば、何となく、ホンモノに乗りたい、と思った。
いつだったか、誰かがそれを「ホンモノのバイクだ」と言っていたし、その時はオレも、そんな気がしたんだ。

バイクを仕上げるのには、カネがかかる。
パーツ集めて、修正、修理して、組上げて、塗装して、調整して・・・。
でも、自分でやれることには、限りがある。
人の善意にも。
だから、あとはカネを払って、やってもらう。
  どうすべきか?。
  正しいのか?。
判断と決断、と言えば聞こえはいいが、半分以上は、流されてるだけだ。
気分とか、噂やデマ、「伝説」なんかに。
そしてそれは、その周りの、フツーの暮らし・・・家、子供、仕事とか、そこから、何かを削り取っていく。

それが、得たもの・・・・・古いバイク・・・・・と、本当に見合うのか?。

・・・合わないよ。
だって、楽しみより、苦しみの方が多いんだ。

だから、そいつはいずれ、次のオーナーへと旅立つことになる。
そうやって、古いバイクは、あちこちと棲みかを移りながら、生きながらえてきた。

でも、
それでもいいんだ。
だってオレ、ホンモノに乗ったんだ。
コイツに乗ってる時は、本当に、イイ気分なんだ !。

それに、
だいたいさ、
持ち物で、オレの価値が決まるって、おかしいだろ?。

「オリジナル」とか「名車」とか、そんな崇高で、つまらないものじゃないんだ。
もっといい加減で、みすぼらしくて、親しみのある、
すばらしいもの。


今日も、いつもの風景が、一定の速度で、流れすぎる。
まるで・・・そうだな、
人生のように。

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まあ、そんなわけなので。
もし、あなたが、聖書(行き方を決めてくれるもの)を読みたい人なら、お薦めしません。
バイクも降りた方がいいと思いますよ。


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走れインディアン―甦るヴィンテージバイク
古本しかない。しかも妙に高い。
ちなみに、定価は\1800です。