読書ログ 「零戦のしくみ」 ― 2013/04/06 05:07
表紙の写真は省略。
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ここ何回か、零戦の本を取り上げてきたが。
今週で一区切りつけたい。
今回の本は、零戦のメカニカルを中心に、前後の歴史や周囲の状況、当時のライバルや、実際の運用などについて、幅広くまとめた一冊だ。ビジュアルを中心に、カラーの図版や写真が豊富で、見た目にわかりやすい。零戦の機械仕様をざっと知りたいだけ、というニーズには適した一冊だ。
反面、文章は少なめ、かつ通り一遍なので、読み物としては軽すぎる。記述も稚拙で信憑性も疑われるので、鵜呑みも納得もできない。「判断は、図と数字をから自分でやる」読み方が必要だろう。
個人的に参考になったのは、いつもは嫌っている「モデルヒストリー」と「ライバル比較」だ。
(以下、写真はクリックで拡大。)
1940年
零戦は、デカかったが、軽かった。
よく言われているように、戦闘速度域での取り回しは期待できたのだろう。
1945年
たった5年だが。
時代に即した「正常進化」は、零戦をクソ重くした。
しかし、ライバルはその上を行っている。
多分、零戦は懸命に走ったが、時代の要請には不足した。
時代が、ゼロが持っていた良さとは違う方向に進んだのだ。
それは、時代が不安で読めなかったせいか、それとも、当初の技術マーケティングの不足や、誤りによるものだろうか。
ただ、
車重250kg、速度100km/hそこそこ(?)のバイクを自在に動かそうとヒイコラ言っているような私なんぞが、重量3t、速度500km/h超で、重力と敵機と同時に戦いながら、腕力で舞え、という世界に、何か言えるわけではないな、とは、端的に、理解した。
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徹底図解 零戦のしくみ―日本航空史に燦然と輝く名機の栄光と悲しき末期
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今週で一区切りつけたい。
今回の本は、零戦のメカニカルを中心に、前後の歴史や周囲の状況、当時のライバルや、実際の運用などについて、幅広くまとめた一冊だ。ビジュアルを中心に、カラーの図版や写真が豊富で、見た目にわかりやすい。零戦の機械仕様をざっと知りたいだけ、というニーズには適した一冊だ。
反面、文章は少なめ、かつ通り一遍なので、読み物としては軽すぎる。記述も稚拙で信憑性も疑われるので、鵜呑みも納得もできない。「判断は、図と数字をから自分でやる」読み方が必要だろう。
個人的に参考になったのは、いつもは嫌っている「モデルヒストリー」と「ライバル比較」だ。
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1940年
零戦は、デカかったが、軽かった。
よく言われているように、戦闘速度域での取り回しは期待できたのだろう。
1945年
たった5年だが。
時代に即した「正常進化」は、零戦をクソ重くした。
しかし、ライバルはその上を行っている。
多分、零戦は懸命に走ったが、時代の要請には不足した。
時代が、ゼロが持っていた良さとは違う方向に進んだのだ。
それは、時代が不安で読めなかったせいか、それとも、当初の技術マーケティングの不足や、誤りによるものだろうか。
ただ、
車重250kg、速度100km/hそこそこ(?)のバイクを自在に動かそうとヒイコラ言っているような私なんぞが、重量3t、速度500km/h超で、重力と敵機と同時に戦いながら、腕力で舞え、という世界に、何か言えるわけではないな、とは、端的に、理解した。
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