書評？いえ読書ログ

あちこちの書評にも取り上げられている、有名な写真集だ。
内容の詳細は、そちらの方を検索してもらうとして。

私の目に（心に）見えたのは、アメリカの、というよりも、人間の、良心だ。

一人のアメリカ人青年と、
多数の日本人。

人々の暮らし。
懐かしい匂い。
昭和の原風景。　（私も昭和の端くれだ。）

例えそれが、何にもなくなって、やたら見通しのよくなった、街の風景だとしても。

無邪気な外人。
無闇な軍服。

ずっとあった暮らしと、
あったはずの人生。




数十年の時を経て、
この撮影者は、自分の良心と向き合った。

同じように、数十年を経て、
この風景の後に連なっているはずの、我々の良心は今、
どうなっているのか、と。

他人の良心を、当てにするばかりではなくて。


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トランクの中の日本―米従軍カメラマンの非公式記録