バイクの本 Moto Guzzi 2-valve big twins その22016/03/06 17:09



前回 の続き。)

Amazonの箱から出てきたのは、えらく小さくて、薄い本だった。

この手の洋書の普通のサイズの半分くらいの大きさで、A5くらいの「手の平サイズ」。ページ数も少なくて、60ページそこそこだ。

AmazonのWebのページで、写真と内容だけ見て買ったから、これは予測できなかった。確かに、仕様などをちゃんと読めば分かるのだが。洋書買うのに、今さらサイズなんかチェックしなかった。久しぶりにひっかかった、 「洋書・通販の落とし穴」 だ。

フルカラーで、紙もしっかりしているのだが。これで、値段は\2k強。いくら何でも、ちょいとお高いですよねと。

まあ、内容の方は確かにしっかりしていて、バイヤーズガイドとしては実に望ましい造りだ。Guzzi というのはどんなバイクで、どんな使われ方をしていて、実際に買う際には、どんな所に注意すべきか。時代につれてどんなモデルが変遷を経てきて、それぞれの世代の特徴と注意点はどこか。実際に中古車を前に、よく見ておくべきポイントはどこなのか。もし、気になるポイントを自分で修理するとしたら、大体いくら位かかるのか。そもそもそれは、直す必要があるのか。・・・そんなことが、こと細かく書いてある。

いわく、Guzzi はシンプルでしっかりしたバイクで、えらく寿命が長いので、多少コキ使われていたり汚くてもまだまだ使えるのが多いから、必要以上にビビらないでよろしい。弱点はだいたい決まっていて様子も分かっているし、対策のアフター品なんかも豊富だから、心配は要らない。自分の好みと目的をよくよく考えて、価格で折り合いがつくなら、良い選択肢になるはずだ・・・

扱っている車種は、古くはループの時代から、トンティ系をひとなめして、スパインのSportの初めの頃まで。つまり、「20世紀の大型VツインGuzzi」ということだ。小さい方の、イモラやカプリ系(まとめてイモカポ系と称されるらしい)は含まれない。

ループなどの古い世代も含むので、「見とくとこリスト」はかなり詳しくて、中古を選ぶ際には、本当に参考になりそうな充実の内容だ。

実は、本のサイズが小さいのは、実際に本書を中古屋へ携帯して、その場で本をめくりながらチェックすべしと、そういう意図なのだそうだ。

書いてあることには間違いはなく、(著者ではなく)ユーザーの利益に即した実直な内容は評価できる。その辺りは、この著者ならではの間合いで書かれていて、ずいぶん前に取り上げた この辺り とは、クオリティにえらい違いがある。だから、真摯にお勧めできるのだが。ちょっと高いのがタマにキズ・・・。

さて。
では、これが私の役に立ったかと言うと。
やはり、微妙なのだった。

(続く)


Amazonはこちら
Moto Guzzi 2-valve big twins: V7, 850GT, V1000, V7 Sport, 750 S, 750 S3, 850 Le Mans, 1000 Le Mans, 850 T, T3, T4, T5, (Essential Buyer's Guide)

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