◆ (大型本) 歯車屋の見た世界 ― 2023/09/30 15:51
大型の写真集のようなサイズ。
薄くて丈夫な紙質。
それでも本が厚いのは、ページ数が多いからだ。
フルカラーで、写真や図表も豊富。
ページの余白は多めで、視界に余裕があって見やすい。
ぱっと見、機械工学科の教科書のような出で立ちの本だ。
だが、設計技術者の養成を目的にした内容ではない。
小難しい数式は最小限で、主に文章で「歯車の何たるか」を、広範囲に伝えている。
出自は、クルマ雑誌の連載記事で、加筆しておまとめした本なのだそうだ。メカ好きの読者が、クルマのメカニズムをより深く理解することを楽しむべく、機械的な基礎知識のコアを、優しく説明することを目的としている。
機械工学の重鎮学者氏と、長くメーカー技術者を務められたベテラン氏による共著だ。
歯車の種類、その技術的・理論的な背景、製造方法、アプリケーション(応用分野や用途)、使用上の注意点、設計上の弱点、不良の出方や信頼性、過去事例・・・
ついでに(?)、長年この技術に携わってきた経験ならではのコメント(愚痴?)などが挟まる。
昔はこうだった。
今はこんなだ。
将来はこうだろう。
それは良い、悪い、嘆かわしい、喜ばしい・・・等々。
確かに、これだけのカバレッジを誇る知識を網羅できれば、歯車系のメカの粗方は「理解した」と豪語できるだろう。
個人的には、機械工学の基礎的な事項は、大学で習ったことが結構あって懐かしかった。
新鮮だったのは、信頼性関連と、具体事例に関連する内容で、実際に業務として携わっていないと知りえない情報であり、興味深く読ませていただいた。
見た目と内容、共に充実の一冊なのだが、お値段もそれなりにするので、実際に踏ん切るには、少々勇気が要りそうだ。
私は図書館の取り寄せで読んだのだが。ぜひ購入しておきたいと思ってはいるものの、まだ清水の舞台の上をうろうろしている。
とはいえ、こんな種類のメカ本はめったに出るものではないので、皆様の背中は、無責任に押しておきたいと思う。
Amazonはこちら
歯車屋の見た世界 - 久保愛三 / 森川邦彦 - 単行本 – 2023/4/19
薄くて丈夫な紙質。
それでも本が厚いのは、ページ数が多いからだ。
フルカラーで、写真や図表も豊富。
ページの余白は多めで、視界に余裕があって見やすい。
ぱっと見、機械工学科の教科書のような出で立ちの本だ。
だが、設計技術者の養成を目的にした内容ではない。
小難しい数式は最小限で、主に文章で「歯車の何たるか」を、広範囲に伝えている。
出自は、クルマ雑誌の連載記事で、加筆しておまとめした本なのだそうだ。メカ好きの読者が、クルマのメカニズムをより深く理解することを楽しむべく、機械的な基礎知識のコアを、優しく説明することを目的としている。
機械工学の重鎮学者氏と、長くメーカー技術者を務められたベテラン氏による共著だ。
歯車の種類、その技術的・理論的な背景、製造方法、アプリケーション(応用分野や用途)、使用上の注意点、設計上の弱点、不良の出方や信頼性、過去事例・・・
ついでに(?)、長年この技術に携わってきた経験ならではのコメント(愚痴?)などが挟まる。
昔はこうだった。
今はこんなだ。
将来はこうだろう。
それは良い、悪い、嘆かわしい、喜ばしい・・・等々。
確かに、これだけのカバレッジを誇る知識を網羅できれば、歯車系のメカの粗方は「理解した」と豪語できるだろう。
個人的には、機械工学の基礎的な事項は、大学で習ったことが結構あって懐かしかった。
新鮮だったのは、信頼性関連と、具体事例に関連する内容で、実際に業務として携わっていないと知りえない情報であり、興味深く読ませていただいた。
見た目と内容、共に充実の一冊なのだが、お値段もそれなりにするので、実際に踏ん切るには、少々勇気が要りそうだ。
私は図書館の取り寄せで読んだのだが。ぜひ購入しておきたいと思ってはいるものの、まだ清水の舞台の上をうろうろしている。
とはいえ、こんな種類のメカ本はめったに出るものではないので、皆様の背中は、無責任に押しておきたいと思う。
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歯車屋の見た世界 - 久保愛三 / 森川邦彦 - 単行本 – 2023/4/19
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