バイクの本 「ぼくとバイクの二人ごと―摺本好作スケッチ集」2014/01/19 07:29




古い本である。
1985年刊。

当時の車種が懐かしい

摺本さんのイラストは、中年以降のバイク乗りならお馴染みだろう。
あの、カッキリとデッサンの取れた線画。

その摺本さんによる、日本一周ツーリングの様子を描いた本だ。

凝ったことなど、何もない。
海岸線を、右回りにぐるっと一周。
22日間、1万kmちょい。
高速は、ほとんど使わない。
一般道を、一日に4~500km走るという。
なかなかの強行軍。


行った先で、印象に残ったことを、文章と、イラストと、写真で。
バイクは、ビッグタンクを装着した、R80GS。

内容は、大した事がない。
ただの、普通のツーリング。

でも、劇画調のイラストのせいか、特別な感じに見えるのは得だなと。(笑)
そんな感じだ。


「やる気ムンムン」て。やらしー。(笑)

さらさらとめくって読む(眺める?)。
癒しにもなるかな。


昭和11年の生まれ(私の父と同年代)の摺本さんが、
48歳のとき(今の私と同年代)の、
ツーリング。

1984年。
ミツバチがたくさん、北海道を走っていた頃か。

当時の北海道は、やっぱオフ車の方がね。

後半は、本人も飽きてきたのか、だんだん早足になるのはご愛嬌だ。

日本一週ツーリングって、人によっては、こだわりだったり自慢だったりするものだが。摺本さんのことなので。普通に、シレッと終わっている。

そんなもんだ。
日本を一周したからといって、何かが変わるわけでもない。

いや、そんなのは、どうでもよくて。
ただ、一ヶ月くらい、ぶらっとツーリング行くって、いいなあと。

この真冬に、真夏のツーリングの話を読むのは、よくないなと。(笑)

燃費。今や「良くない」数字?




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ちなみに、定価は \1200
ぼくとバイクの二人ごと 日本一周ツーリング―摺本好作スケッチ集

バイクの本 「バイクで回るタイ」2014/01/26 07:01


海外ツーリングの定番といえば、
  BMWで走るアウトバーンとアルプス
  ハーレー天国 アメリカとルート66
てな感じだろうか。

共通して必要なのは、「大枚」である。

こちらは・・・タイ米?。 ←おやじギャグ (恥)

機械産業に従事されている皆様には お馴染み度の高い、あの、イヌだらけのタイである。

著者によると、タイは、リゾート開発が進んでいてインフラも整備されており、気軽に行けてお安く楽しめる。文化は大らかだし、規制も緩い。社会のバイクへの親和度も高く、レンタルバイクが多数あり、最新の機種が気軽に借りられる。東南アジアという地域性から想像される以上に、ご当地レンタルによるツーリングが存分に楽しめる、ということだ。

で、著者が実際に回ったルートとエピソードを、文章と写真と、イラストで伝えている。

とてつもなくユルい感じが、タイ風味?

確かに、レンタルバイクはえらくいい車種が揃っていて、GSX-Rなんかの最新スポーツ機も、その辺のレンタルバイク屋に気軽に並んでいるらしい。著者も実際にV-max(2001年の本なので古い方)を借りて乗っている。

道路も思ったよりは整備されていて、そんなバイクでブッ飛ばすのも可能、と。

まあ、高性能バイクでブッ飛ばすなんてのは、イメージほどは楽しくなくて、すぐに飽きちゃうのは日本と同じだ。

で、やっぱりツーリングなんだから、あちこち回って、現地の人と話をして、ご当地ならではのメシ食って・・・となると、もう少し違う車種になるようだ。やっぱり未整備路も多いからオフ車とか、島に渡って一回りとなると、キャパもそんなに要らないから、110とか150くらいの ご当地アジアンスクーターでも十分そうだ。

ヨーロッパやアメリカに比べれば、近いし安い。
ぶらっと一人旅でも海外ツーリングの醍醐味を味わえる。
特に、「海・山のリゾートタイプのツーリング」には好適だ。
というのを紹介するのが、本書の目的である。

そのためのノウハウやコース紹介などが、ふんだんに盛り込まれている。
なかなかお勧めなのだが、2001年刊という、ちょっと古い本なので、注意は必要だ。
直近、タイは政治的にモメているし、アベのミクスちゃんのおかげで円が急落したから、期待ほどはお安く感じないかもしれない。

言われてみると、ツーリングって、「観光タイプ」というのはほとんどなくて、どちらかというと「リゾートタイプ」のイメージで楽しんでいると思う。

だから、実際に行くことを前提にせず、ただ読み物として眺めても、面白い一冊だと思った。

会社を辞めてブラブラしていた、37歳の著者が書いた本だと知ってから読むと、また違う風味がするかもしれない。(笑)

ゆるいなー


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バイクで回るタイ―こんなに簡単海外ツーリング!